企業にエントリーする際のポイント

いろいろなオープンセミナーへ行くと「就活サイトで100社はエントリーしなさい」と言われます。
せっせとエントリーするも、結局面接や説明会に行けなかった、エントリーした分だけ企業研究をしなければいけないプレッシャーに悩まされた、とよく聞きます。

 

いったいどういう考えをもってエントリーすれば良いのでしょうか?
ポイントは2つあります。

 

それを解説する前に、先輩たちはどういう基準で入社する企業を選んだのか3人の事例を見ていきましょう。

 

● Aさん(地元金融機関に入社)の場合

 

最初からある金融機関に入りたいと思っておりました。そこが本命だったのでエントリーする企業もすべて金融機関。金融に関連するものをとにかく選びました。合計で15社位だったと思います。ゼミとバイトが忙しく、あまり活動が出来ないということもあって、100社くらいエントリーするように言われましたが、絞りました。おそらく100社エントリーしても時間がなかったので、面接や説明会に行かなかったと思います。また企業研究などで時間がとられるので、企業研究をしなければいけないというプレッシャーになったかもしれません。そういう意味ではある程度業界を絞ったのは良かったかもしれません。
結局本命は落ちてしまい、あまり希望していなかった金融系3社から内定をもらいました。同じ金融でも、やっていることが違っていたのでどの企業にしようか悩みました。給与が良い企業があり、そこに惹かれました。ですが社員全員がライバルで、その中で争わなければならなく、そういったギスギスした環境では長続きはしないであろうと思い、一番社員の方の雰囲気が良かったX社に入社を決めました。

 

● Bさん(地元の中小専門商社に入社)の場合

 

周りの人がエントリーをとにかくした方が良いということで、興味のない企業もどんどん応募しました。自分自身何をしたいのかが分からなかったので、エントリーをとりあえずしてみるのは大事かなと思いました。大手企業は安定していると思ったので、最初は大手ばかりを20社エントリー。面接にいけるところもありましたが、エントリーシートで落とされることもたくさんありました。大手の面接には9社ほど行きましたが、行く度にため息をつくことばかり。面接で説教はされるし、周りにいる人たちがすごすぎて、集団面接はボロボロでした。毎回落ち込んで帰ってきていました。企業研究も数が多くてなかなかできず、また興味のない大手もとりあえずエントリーしたので行かないといけなくて、それが精神的に負担でした。
結局大手はどこも受かりませんでした。周りが少しずつ内定を貰い始めている中で、自分だけもらえていなく、焦りもあり、大手に限らず自分がいけそうな中小企業を片っ端からエントリーしました。自分自身の真面目な性格のせいもあって面接の話があった企業には全部行きました。中小企業は大手と違って情報が少なく、企業研究ができませんでした。面接の時志望動機を聞かれましたがまともに答えられないこともたくさんありました。その中で1社内定をもらいました。ですが会社の雰囲気があまり良くない感じがして、頂いた内定を辞退。その後、継続して中小企業を受けていく中で、まったく興味がない商社から内定をもらいました。業界自体に興味はなかったのですが、面接をしてくださった方々の人柄が良く、僕の話もしっかりと聞いてくれたので、最終的にはここでいいかなと思って決めました。

 

●Cさん(地元の医療機器卸へ入社)の場合

 

私の就職活動の条件としては「地元へのUターン」でした。地元へ戻れれば何でも良いと思って、とりあえず地元の企業を大手に限らず片っ端からエントリーしました。60社はエントリーしたと思います。授業がなかったので、実家に帰り毎日企業訪問。60社もエントリーしたので、毎日スケジュールがいっぱいで本当に大変でした。最初はしっかりと企業研究をしていましたが、面接がどんどん入ってきてから企業研究はまともに出来ず、何をやっている会社か分からず面接に行くということも度々ありました。面接を受けていく中で、医療系の会社が面白いと思い、そこから自分の方向性を医療系の会社に変えました。医療系に絞ったので、業界研究もし易く面接でも企業の方がおっしゃっている意味が少し理解できるようになりました。最終的には医療機器のメーカー、医療機器の卸の会社、製薬会社から内定をもらいました。製薬会社は全国転勤があったので、転勤があったとしても地元に近い勤務地の会社ということでメーカーと卸で悩みました。最終的な決め手は社長と人事の方の人柄です。メーカーは給与や福利厚生の良さ、勤務地が地元しかないということで好条件でしたが、卸の会社で働く人たちが本当に魅力的でこういう人たちと働きたいと思ったので、地元の近くとはいえ、転勤の可能性があっても卸に決めました。

 

3人の先輩の事例いかがでしたでしょうか?
3人の事例だけですので、なんともいえませんが、少なくともこの3名の方に共通しているのは

 

1. とりあえずエントリーしてみた
2. 内定をもらった企業の中で、雰囲気が良かったものを選択した

 

ということです。
実は就職活動をする上で大事な考え方があります。
それは

 

「自分のことを欲しいといっている企業の中から選ぶ」

 

です。当たり前のことですが、自分のことを必要としてくれない企業には入社ができません。内定を貰う中でしか選べないのです。

 

つまりこう考えて欲しいのです。

 

「エントリーは自分のことを欲しいといってくれる企業探しのための第一歩」

 

そう考えれば、ただ闇雲にエントリーするよりも少しは気持ちが和らぐのではないでしょうか?自分を欲しいと思ってくれる企業はどういうところなのだろうか?と考えながらエントリーすれば、企業の見方も違ってくると思います。

 

また最終的に選ぶポイントが雰囲気というのが3人共通していました。

 

そうなのです。実は一般的に学生が企業を最終的に選ぶプロセスは

 

大手や名前の知れている企業を選ぶ⇒中小企業を選ぶ⇒内定を貰った中で雰囲気が良かった企業を選ぶ

 

と言われております。

 

最終的には給与などではなく、雰囲気で選んでいることが多いのです。

 

雰囲気というのは実際に企業に訪問しなければなかなかつかめません。ということは、逆を言えば、訪問のきっかけをつかみにいくことが必要と言えます。

 

エントリーの考え方のもう一つは、義務感ではなく「雰囲気を知るためにエントリーをする」と考え方を切り替えてみてください。

 

エントリーの数は100社と最初から決めずに、まずはなんとなく雰囲気が良さそうな会社を数社エントリーしてみるという軽いところから始めてみてください。もちろんいきたい会社があれば、そこは必ずエントリーしてください。

 

そうやっていくらかエントリーすると、自分なりに見えてくることがあると思います。